日本のマナーVS英語圏のマナー

日本


マナーの多くの様式は、四角四面に解釈して適用するマニュアルではなく、人間が気持ちよく生活していくための知恵である。
(中略)
「他者を気遣う」という気持ちを所作として形式化し、わかりやすくしたものが形式としてのマナーである。


英語圏


社会学においてマナーとは、行為や本人が文化的で礼儀正しく洗練されていることを示す、強制されないスタンダードのことである。マナーは法律に似ており、人間の行動に対して一定のスタンダードとして成文化されている。ただし法律と違って、マナー違反を罰するようなフォーマルなシステムは(周囲から変な目で見られるということ以外に)存在しない。社会的な規範のようなものである。


英語版の方の Manners は、「これを満たしていれば cultured で polite で refined な(つまり上流の)社会階級と見なしてもらえる」ような基準だと解釈できます。
アメリカの下層階級の人は「金さえあれば自分も上流階級の仲間入りができる」と思ってるけど、中流階級になると「金に加えて教養や洗練さも必要」と考えるらしい。実は上流階級の人だと「上流階級に生まれること」が上流階級の条件だと考えている。


まとめ


日本人はマナーを強制されるものと感じるみたいで、だからこそ "上から目線でマナーを説教しがやがって" とかいう声が出てくるんだと思いますけど、特にアメリカ人にとってはそうじゃなくて、自分の社会階級が低くないことを示すために多少背伸びしてでも自分の意志で身につけるものと考えている。


マナーって何だろう