戦略

科学と経済学

科学はWHYを示すものではなく、 HOWを体系立てするものです。 従って、科学ってのは必ず再現できなきゃいけない。 実験して再現できなければそれは科学ではない。 従ってほとんど再現性のない経済学は科学とは呼べません。従ってその理論を前提に統計的処理…

客観的な行為

「観る」というのは客観的な行為、「する」というのは主観的な行為である。人は結局自分の人生を生きなければならない。あくまで生きるというのは自分自身の主観的な行為である。自分でしなければどうしても身につかないということは確かにある。だから「する…

ブランドと商品

Webが誰でも使える時代になって、企業とユーザとのコミュニケーションの形態は大きく変化した。 広告代理店やマスコミの力を使わなくても、企業はユーザにダイレクトに、しかも安価にニュースを伝えることができる。 しかしその一方で、ブログや自社メディア…

経済学の原則

1、人々はトレードオフに直面している 2、あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である 3、合理的な人々は限界的な部分で考える 4、人々はインセンティブに応じて行動する 5、取引はすべての人を改善することができる 6、市場は経済行動を組…

注意書きは役に立たない

読者を「被弾しないように」誘導するような記述はあまり意味をなさなくて、むしろ被弾したあと、それでもなお、患者さんを立て直せるような、そんなやりかたに行き当たれるような書きかたをしないと、現場で使えない。 被弾したあとのことを考える

現場で役立つ知識

そこで働いていくために必要な知識というのは、ちょうど樹木のような形をしている。知識の体系を形作るために、あるいは全体の見通しをよくするために、幹だとか、枝ぶりというものが絶対に必要なんだけれど、「薬草」として、実際に役に立つのは、恐らく「…

脳の機能について

脳には反射や衝動を司る古い部分にのっかって思考を司る新しい部分が加わっているから(ヒトは知覚に使われていた装置を思考に転用したから)、純粋な推論が下手だ。 「進化は一番高い頂きとは異なる山頂(局所最大)で身動きできなくなっていることも大いにあ…

プレゼンテーションのパターン

* 疑問→解決パターン 疑問の提示から解決までを追うパターンで、最もオーソドックスなやり方です。 例えば単品の製品プレゼンの場合や新企画の提示に使えます。 A-状況 今、市場環境はどんな状況か、今はどうか?を紹介 B-疑問 Aパートで示した状況における矛…

PCとは

文房具としてのパソコン Web文具論 - ネット企業のライバルはMSでもGoogleでもなくコクヨだろう

歴史は繰り返す

「若い連中はインターネットと書籍とで、その歴史の厚みを比べたことがないからだ。特に最近の新刊は、ネットにかいたことをまとめて売るような粗悪な作りの者も少なくないから、余計に本に失望しているのだと思うけど」 「いや、その通りです。検索したほう…

情報処理の本質は省略

どの情報が重要で、どの情報が不要かということを抜き出し、情報のエントロピーを高めて情報化する。その情報化された情報から、さらに新しい情報を加えて、その二つの和をさらに要約して新しい情報を創り出す、という連鎖反応によって、情報エントロピーは…

データ中心デザイン主義について

「世界で最もユーザーインターフェースデザインの研究に費用を投じている会社を知ってますか?ノキアとマイクロソフトです。もちろんその結果は、ごらんの有様ですよ」 iPhoneの機能がとても限定的にしか増えて行かない理由は、ユーザを少しずつ育てて行く、…

データの質から量の転化について

昔、「先入観を持つな」と教わった。データに対して先入観を持ってしまうと、全ての異常を見いだすことができないから、と。 これからはむしろ、健全な先入観を持って、データに対峙すべきなのだと思う。 ある症状の患者さんを見たら、その症状から致命的な…

世界の姿

多数の児童を雀の涙のような賃金で働かせている映像を見せられた。アメリカ人はこの映像に涙し、「ひどい!児童労働を行っている工場は、供給先として絶対に許してはいけない」と、得意の正義感を持ち出す。そうだそうだ。世界の市民に自由を! これに対して…

デザインされた制約が自由を作る

テキストを用いたおしゃべりというやりかたは、「不自由」なのではなくて、逆に自由すぎる環境が、あらゆる行為を無意味化していった結果として、全ての人が、同じやりかたに収斂した結果なのだと思う。 「何でもできる」ことは、多様性を殺してしまう。 相…

顧客の見る風景を見切ること

プロはたぶん、投入努力量のより多くを、「見栄え」に振る。顧客に認識できないところ、機能に影響のないところは「手抜き」されるたぶん顧客からみえている「プロの仕事」は、恐ろしく範囲が狭い。範囲を見切って、その場所に、「コンマ数ミリ」をきっちり…

属性とつきあわないといけない

医師に貼り付けられた属性が、「冷淡で高慢」ならば、冷淡さにつながる状況、たとえば「否定」というカードを、交渉の場から追い払う努力をしないといけないし、たとえば「診察室の外で、患者さんを気遣う」みたいな、ごくささやかな「やさしさの演出」から…

わからないことについて①

そのまま扱うにはあやふやすぎて、どこから手をつけていいのか分からないものを理解するためには、「それによって何ができるのか」よりも、むしろ「それによって何ができないのか」、あるいは、「不要な機能は何ですか?」と顧客に尋ねるのが正解なんだと思…

制約指向

・「コミュニケーションメディア」のようなあやふやなものは、「何ができるのか」よりもむしろ、「何ができないのか」に焦点を当てると理解しやすい・たとえば金槌みたいな道具を、「釘を打つための道具」と認識してしまうと、応用できない 「金属塊が一端に…

アイデアとは何か(宮本茂の言葉)

岩田で、ゲームの話に戻っていうと、多くの場合、おもしろさが足りなくて悩むわけです。当然ネタがたくさん仕込まれてるほど、おもしろいわけだし、人は満足してくれる。でも一方で、つくるのに割り当てられる人材の量や時間は有限です。有限の中で「多いほ…

何かを作成するということ

「絵がうまくなる」ためには、とにかく何度も完成させることを繰り返すんだという。「線を引く練習」だとか、「顔の輪郭描く練習」をいくら積んだところで効果がなくて、きれいな絵を描くためには、とにかく完成させて、失敗して、落ち込んで、また次を完成…

情報の収集

「オマエが実際にその店に行くことが大事だ」 「情報は使う人のところに集まる」 「オマエに教えれば実際にその店に行く。だから教える。行かないヤツには教えない」 情報はすぐ使うヤツに集まる

クレーマーの対応

堂々巡りを目指す 「お客様の被害申告を先入観なく拝見しましたが、そこに不自然なものがあり、それについて、私どもが合理的な説明を求めても、お客様がそれをなされなければ、客観的に見て、そのような被害申告事実を前提で賠償することはできないというこ…

意識的な練習

どんな分野であっても、一流と呼ばれる人々が成功したのは、「才能」や「IQ」のおかげではない。「意識的な練習」の賜物である。「意識的な練習」というのは、能力の向上を目的として、技術を習得できるまで何度も練習を繰り返し、そのたびに適切なフィード…